title11.gifねぎ様 投稿作品 「ぬくもり」 第三章 後編11−15




第三章



11



「東城・・・

    痛かったら、言ってくれよ・・・」



「うん・・・

       ありがとう・・・真中くん・・・」


           
あふれ出る蜜をなぞりながらじっくりと絡みつかせる


そっとその小さな穴にあてがうと、綾の身体がビクっとのけぞる


そして、そこからまた上下に動かす



「あ・・・あん・・・ん・・・・あぁ・・・」



綾の口からは声が漏れる



(初めてなんだ・・・俺が・・・

       しっかりしなきゃ・・・)



綾の陰部へと導くと、ゆっくりと侵入を試みる



「ん・・・・んん〜〜・・・」



綾の身体が硬直する



だが、まだ痛みはない



淳平は、まだ入り口にたどり着いただけで、まだ中へと入ってきてはない



(うわっ・・・だ、大丈夫かな・・・
 
        先が触れただけでもこんなに気持ちいのかよ・・・)



淳平の中で不安な気持ちがこみ上げる



(もし・・・もし失敗したり・・・

      もし・・・中で出しちゃったら・・・

            俺・・・)

      

淳平の様子を見ていた綾が、そっと淳平の頬を両手で掴む



「真中くん・・・」



ゆっくりと淳平の顔を近づけ、キスをする



「大丈夫・・・

      真中くんとなら・・・


           あたし・・・

              
                平気だから・・・」



本来ならば、男である淳平がかけるべき言葉

だが、綾は淳平の不安な気持ちを察したのであろう

自らの『怖い』という想いを内に秘め、愛してる人への想いを表へとあらわした



「と、東城・・・」



「ね・・・一緒に・・・


          がんばろ!」



不安でいっぱいなのは綾も同じ。

淳平はそんな綾の言葉が胸に染みる

愛おしさがこみ上げる。



「東城・・・うん・・・

      ありがとう・・・」



淳平の固かった表情が和らぐ



途中で止まっていたその行為は、再び動き始めた



「あっ・・・・ん・・・・んぐ・・・」



しっかりと抱き合う二人。


ゆっくりと綾の中へと自らを押し込んでいく

綾の両手が力強く淳平の身体を抱きしめる



12



「東城・・・東城・・・」


綾の名を呼びながら、更に奥へと腰を沈めていく


「ま、真中くん・・・あ・・・・ん・・・・」


半分くらいまで入ったであろう。


入り口の狭さにしっかりとくわえ込まれている淳平の陰茎には、むずむずするような快楽がもたらされ続ける


「ねぇ・・・お願い・・・」


「え・・・?どうしたの・・・?痛い?」


「ううん・・・違うの・・・」


綾はちょっと照れたような表情で淳平にチュっとキスをする


「あのね・・・

    そのね・・・」


いつものもじもじした表情をする綾


「あたしの・・・

        その・・・」


「ん?何?東城の・・?」


「その・・

          名前・・・」


「あっ・・!」



そう、今まで二人は、お互いの事を苗字で呼び合っていたのだ。



「そ、そっか・・・なんか変だよな・・・」



「えっと・・・変っていうかね・・・

         あのね・・・」



ただでさえ赤い顔が、更に赤くなっていく



「綾って呼んで欲しいし、それに・・・

         真中くんのこと・・・


              淳平くんって呼んでもいい?・・・」



(か、かわいい・・・・

    やっぱかわいいよ・・・東城・・・)



「あ、当たり前だよ!

  じゃ、じゃあ・・・その・・・」


ぎこちない二人の会話


「・・・綾・・・・」


「淳平くん・・・」


   
クスっと笑いキスをする二人



一瞬、綾の力が抜け、淳平を締め付けていた部分が緩み始める



   ニュルン



「あぁ〜〜〜〜・・・  ん・・・・うぅん・・・・・」



少しずつ挿入を試みていた淳平のそれは、一気に綾の中へと滑り込んだ



「うっ・・・く〜〜っ・・・・すっげぇ・・・」



全てを覆い尽くされる快楽。

ネットリとした感覚と、そして綾の肉壁がもたらす、なんともいえない快楽。更には、綾の中に広がっているその蜜が、たっぷりと淳平に絡み付いてくる



13



「あぁ・・・・ん・・・じゅ・・・淳平くん・・・」



「綾・・・平気?・・・痛くない・・・?」



しっかりと背中に回した腕に力がこもる



「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」




身体の中心に打ち込まれた熱い杭が、綾の狭い秘部を押し広げ、まだ未到達の部分へと奥深く沈み込む

引き裂かれるような痛み。ズキズキとする感覚。と、同時にもたらされる疼く快楽。

息を吸う度に内から響いてくる。淳平が呼吸をするたびに、息が止まるような感覚が襲う。




(あ・・・中に・・・1つに・・・なれたんだ・・・・)




綾の眼から雫が落ちる。

痛みの流れではない。淳平と1つになれた。今はそれがこの上ない幸せとなり、ただ、このままいつまでも一緒にいたいという想いが強すぎて、自然と溢れてきてしまう。




「東城・・・あっ・・・綾・・・

         大丈夫・・・?」




心配そうに見つめる淳平。綾は滲むその顔を隠すように淳平の唇を求める。


「ん・・・   うぅん・・・     はぁっ・・・・    ん・・・」


中心からもたらされる痛みが、ゆっくりとだが柔らかくなっていく。

身体だけではない。

心のつながり。


愛し合うというその想いの強さが、綾の内から更なる蜜を溢れ出し、その痛みを自然と和らげて行く。


「はぁっ・・・   へ、平気だよ・・・

        あたしね・・


           今・・・すごく・・・・

                    
              すごく幸せだよ・・・」


瞳を滲ませたまま、痛々しく笑う綾の姿は、淳平の胸に深くつきささる。



14



「しばらく、このままでいようか・・・?」



淳平の優しさ。お互いの絶頂を求め合うのも形なら、繋がりを保つというのも1つの形。

綾はその優しさが嬉しくなった。

綾もまた、淳平と一緒になってるこの状態が嬉しかったが、もっと淳平に気持ちよくなって欲しいという願いもあった。



「ううん・・・  あたしは平気だよ・・・」



小さな声で綾は応える



「真中くん・・・

       淳平くんの好きなようにしていいよ・・・」



「東城・・・」



再び求め合う唇。お互いの舌が口の中で絡み合い、いやらしい音を立て始める。

沈み込んだ己の欲望を、ゆっくりと戻し、またゆっくりと奥へと沈み込ませる



「ん・・んふっ・・・ んん・・・  あ・・

           あぁ・・・   ん・・・  ふっ・・・・ん・・」



重ねあう唇から漏れる綾の声


狭い入り口がしっかりと淳平の欲望を締め付ける。中へといざなうその肉ひだは、陰茎の先端にしっかりと絡みつき、あふれ出る蜜が全体を包み込み更なる快感をもたらす



「うっ・・・   綾・・・
 
         すごい・・・


              すごいよ・・・・  」



淳平の快楽の表情は、綾の胸に嬉しさをこみ上げさせる。

ゆっくりとした淳平の動きにあわせて訪れるその感覚は、痛みとともに、今までとは違う疼くような快感をもたらし始める。



「ん・・・  あっ・・・・

             あん・・・    くっ・・・ん・・

                    あぁ・・・         いっ・・・  」



綾の口からは痛みを伴う声とは別に、快楽の扉を開くような声が漏れ始める


うっくりとした動きで、綾への負担を軽くしようとしていた淳平。

だが、経験のないその行為は、逆に自らに更なる快楽をもたらしはじめる

目の前で、眼を瞑り、苦痛と光悦の表情を混ぜながら、小さな口から声を漏らす美少女の姿。

漏れる息とともに、顔にっかるその甘い吐息

眼に見えるもの、触れるもの、聞こえるもの、匂い・・・

全てが淳平に襲い掛かる



15



「あん・・・あぁ・・・・

         はぁっ・・・あっ・・・

                  んん〜〜・・・あぁ〜・・・」


綾の声が徐々に大きくなっていく。

背中に強く回された腕が、更に淳平を求める


「はぁっ・・・綾・・・  

         綾・・・かわいいよ・・・

          すごくかわいいよ・・・  綾・・・」


優しい言葉をかけ続け、腰の動きを続ける


   ゾクッ


一瞬、腰の辺りに走る感覚


その感覚は一気に中心を駆け抜け、解放されるべき所へと飛び込んでいく


「あっ・・・・と、綾・・・俺・・・

     もう・・・・」


根元の方から、裏、そして先端へと、例えようのない快感が駆け抜ける



「じゅ、淳平くん・・・いい・・・

        いいよ・・・        」


「あ・・・イ・・

      イキそう・・・」


ギリギリまでの快楽を求める為、動きを少し早める


「イ・・・イッテもいい・・・綾・・・


             イクよ・・・」



「うん・・・  いいよ・・・

  イッテ・・・    いいよ・・・

出して・・・」


「あ、綾・・・イ、イク・・・・」


「淳平くん・・・淳平く〜ん・・・・・」


「イ、 イクッ!!」


綾が初めてであることも忘れ、強引に抜き出そうとする淳平。

だが、綾はそれを拒むかのように、淳平の腰と背中に脚と腕を絡ませ、更に奥へと誘い続ける。


「ん・・・・んん〜・・・あぁ〜〜・・・・・・・」


 ドクン・・・

    ドクン・・・ 

          ドクン・・・


淳平は綾の中へ、己の欲望の塊を吐き出した

綾の中へ、熱いものが広がり始める。

そして、そのまま奥底へと広がり、膣の全体を温かく包み込んでいく

淳平によってもたらされていたのとはまた違う、柔らかい、心地よい快楽



第三章 後編11−15・終了・第三章 後編16−20へ


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