第二章
1
「・・・・・・・んっ・・・・・・・・・・・」
軽く触れた唇が、ゆっくりと離れていく
「はぁっ・・・・」
お互い、思わず息が漏れてしまう
(や、柔らかい・・・)
静かな夜
そっと触れた唇の感触がまだ残る
口惜しく離れていくその姿
そして、再び見詰め続ける潤んだ瞳
「東城・・・・」
抱きしめている腕に力が入る
小さな身体
その小さな綾の身体の柔らかさは、淳平の触感を刺激し、更に自分の内側のたぎるものを高めさせる
「真中・・・・・・く・・・・ん・・・」
見詰め続けるその瞳と、微かに開いた唇は
今しがた行われた接触をもう一度求めるが如く、ゆっくりと淳平に近づこうとしていた
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
無言で再び近づいていく二人
「あ・・・・・ん・・・・・・・・・・・・」
唇が重なり合い、少し触れては離れ、そして再び重なり合う
軽く、お互いを確かめ合うようなキス
チュッ
チュッ
二人の重なりが奏でる音が、静かな部屋の中にこだまする
2
「東城・・・・・・・・・」
淳平は、抱きしめている腕に更に力を込め、そして、自らの身体も綾に密着させるように抱き寄せた
「・・・あ・・・・・う・・ん・・・・・
真中くぅ・・・・・・・・ん・・・・」
求められてる唇から、愛しい人の名とともに漏れる声
少し荒れた淳平の唇を感じる
綾の頭の中は、段々とボーーッしてきていた
(もっと・・・・
もっと真中くんと・・・・・・・)
淳平に抱き寄せられていた身体は、いつの間にか、自ら求めるようにしがみつき
そして、最初は触れているだけのようなキスも
二人の気持ちが自然とそうさせているのであろう
押し付けるように、お互いの存在を確かめ合うように、強く、そして、徐々に荒々しくなっていた
「あ・・・・はぁっ・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・」
重なり合う唇から、時折漏れる綾の吐息
そのかわいらしい声は、淳平の脳を刺激する
小さく開いたその唇に、淳平は自らの舌を半ば強引に滑り込ませた
「・・!?・・・・・・・ん・・・・・!!」
突然の侵入に、戸惑い眼を開ける綾
だが、目の前には、自分を求め、眼を瞑り重なる淳平がいる
(・・・真中・・・・くん・・・・・
あたしを・・・・・
求めてくれてる・・・・・・)
3
小説や映画で得た知識
綾も、今自分が行っている行為がどういうものなのか
そして、これから二人が行おうとしている行為がどういうものなのかは、十分理解していた
「ん・・・・・・ッチュ・・・・・・
クチュッ・・・・・・・
はぁっ・・・・・」
自らの舌で、淳平を受け入れる
初めての舌の感触
そして、力強く、自分の口の中で求め続ける淳平
そんな淳平の行動が、綾の気持ちを高ぶらせる
そして、淳平の行動に呼応するように
自らも淳平を求め、舌を淳平の中へと滑り込ませる
「ん・・はぁっ・・・・・
はぁっ・・・・」
重なり合う唇からは、息継ぎの荒い吐息と、感じあう声が漏れる
チュパッ
チュッ クチュッ
チュパッ
絡めあう舌が、お互いの内を刺激しあう
口元からは、唾液が溢れている
だが、今の二人には、その液も決して汚いものではなく
あごへと伝わるその感覚が、却って興奮を高めさせていた
4
(う・・・・・もう・・・・・
止まらない・・・・・・・)
淳平の身体は、既に反応をしめし
そして、それを気付かせるが如く
淳平は身体を綾に押し付ける
身体に感じる綾の感触
淳平の胸の位置に感じる綾の感触は
とても柔らかく、弾力があり
淳平の欲を高めさせるには十分であった
そっと綾を抱きしめている腕の力を緩め
左手で綾のアタマに触れる
「・・・ん・・・・・ん・・・・
ッチュ・・・・ん・・・・」
綾は、淳平との深いキスを求め続ける
淳平はそんな綾の気持ちを察してか、綾の顔を自らに押し付けるように軽く力を加える
「・・はぁっ・・・・・・・あん・・・・・
ん・・・・・」
淳平も求めていると感じた綾は、大胆に更に奥へと淳平を求め続ける
淳平はその綾に応えるが如く、そして、自らの欲を満たすが為に、綾と絡み合い、そして、綾の中へと侵入を繰り返す
ゆっくりと解かれた右腕が、綾の背中をそっとなぞり、そして肩から腕へとゆっくりと移動をしていく
(と、東城・・・・・・)
改めて感じる綾の身体
小さく柔らかい綾の身体は、触れているだけで淳平の脳への刺激を繰り返す
ゆっくりと触れているその右手は
浴衣の上からそっと綾の胸へと移動をする
5
「ん・・・!?
あ・・・・・あぁ・・・・・・ん・・・・」
綾の口から声が漏れる
その声はとても艶があり、淳平の興奮を更に高める
大きくふくよかな綾の胸はとても柔らかい
(す・・・すごい・・・・・・・・
と、東城も・・・・感じてるんだ・・・・)
淳平は右手に力を込め、強く胸を揉みしだく
「あ・・・・あぁ・・・・ん・・・・・・・
ま・・・・・真中・・・・
くぅ・・・・ん・・・・・」
綾の口から、甘美な声が漏れる
一瞬はなれた唇
だが、すぐに再び重なり合い、更に激しく求め合う
淳平の手の平が、綾の先端に触れる
「はぁっ・・・・・あ・・・・ぁ・・・・・・・・・・・」
綾の反応に、淳平はその先端を軽く親指で押し付ける
「ん・・・うぅ〜〜ん・・・・・あぁ・・・・・」
小さなその先端は、いつの間にか固く形を成し
淳平が触れるだけで、綾の身体に初めての感覚をもたらしていた
「東城・・・・・・・・」
キスを繰り返しながら、綾の名を呼ぶ
「真中・・・くん・・・・・」
求め続ける唇の合間から、お互いの名を呼び合う二人
「好きだよ・・・・・東城・・・・・」
淳平の言葉に、身体の奥から熱いものを感じ始める綾
「あたしも・・・・大好きだよ・・・・・・・・・・」
淳平にしがみつく腕に力がこもる
綾の腿にあたる淳平が、徐々に形を変えていく
(ま・・・・真中くん・・・・・
大きくなってる・・・・・・)
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