The summer from the west 第1話 - UZ  様



真中淳平は高校卒業後、奇跡を起こして大学に合格、大学で順調に映画監督となるために勉強を続けていた。


「ねぇ真中君。西野さん、夏休みに日本に帰ってくるんでしょ?」


「え、えぇ?あ、うん。そうだけど?」

(焦った〜。東城から西野って名前が出てきたらいまだに焦るんだよなぁ〜)


「だからね、映研のみんなで夏休みに遊びに行かない?」


「あ、それいい!きっと西野も喜ぶよ!」





夏休みに入り、つかさがパリから日本に帰ってくる日になった。遠距離恋愛中の真中はもちろん空港まで迎えに行っていた。
4ヶ月ぶりの再開を待ちわびる淳平の目に、夢にまで見たあの愛しい人の姿がうつった。しかしつかさは淳平に気付いていない。


「お〜い西野!」


淳平が大声で呼んでようやく気付き、つかさが駆け寄ってきた。


「ただいま、淳平君。」


「お帰り、西野。」


久々の再開のせいか、お互い少しはにかみ気味である。が、それも5分と続かなかった。

「・・・。でさぁ、その子がねぇ〜・・・」
つかさの土産話がしばらく続いた。


「そうだ、今日さ、西野を驚かせようとおもってさぁ」


「え?なになに?」



「つかさちゃ〜んおかえり〜!」

物陰から綾、さつき、唯、外村兄妹、小宮山が出てきた。


「みんな!ただいま!」

満面の笑みのつかさ。


こうして再会を果たしたつかさと淳平達であった。



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