「幸せのかたち」プロローグ2 - takaci 様


「う、うはははは…つ、つかさちゃん…こ、こうなってたんだね…」


小宮山はつかさの両足を押し広げ、塞を失った「攻撃目標」を捕らえる。





つかさの全身が、羞恥心でカッと熱くなる。


誰にも見せた事のない…最愛の人にも見せた事のない、自らの「女芯」


それを、狂った野獣の目に晒している。


耐えがたい「屈辱」だった。







ほぼ全裸の、つかさの身体に打ちつける冷たい雨。


その雨粒は、羞恥心で熱くなっているつかさの表皮を冷やす流れを生む。


そして、グリーンの瞳からは、恐怖が生み出す温かい流れ。


(やめて…やめて…)


とてつもない恐怖が、小さなつかさの身体を大きく震えさせる。





「つかさちゃん…そうか。寒いから震えてるんだね?こんな強い雨に打たれてたら…当然だよね」


優しく声をかける小宮山。


「じゃあ…温めてあげるよ」


小宮山は全体重をつかさの細腰にかけながら、右手でベルトを外し、雨水を吸って重くなったGパンをおろす。


雨音の中、カチャカチャという小さな金属音がつかさの耳に届いた。





(ヒイッ!!!)


大きく見開くつかさの眼。


その瞳には、生まれて初めて見る、猛々しくいきり立った「男性の欲望」が映っていた。





野獣の暴走は止まらない。


その手はつかさの細腰を乱暴に引き寄せる。


欲望の矛は、塞を失った攻撃目標にあてがわれた。





硬直する小さな身体。


つかさの恐怖はピークに達していた。


(淳平くん!!   淳平くん!!!!)


心の中で最愛の人に助けを呼ぶ。





だが、その思いは届かない。


迫り来る野獣の手は、つかさから


「最愛の人との繋がり」を


全て剥ぎ取られていた。


もう、つかさを守る物は、何もない…





そして、ついに…





矛が…突かれた










「真中のことは…忘れろお!!!!」


小宮山はそう叫びながら、勢いに任せて欲望の矛を突く。


その矛は、誰も踏み入れた事のない『聖域』に、根元まで一気に、深く侵入した。








「ぐ…ガ…ガアッ!!」


身体を真ん中から引き裂かれるような激痛。


全身が痙攣する。


苦い声とともに、大量の涙が溢れ出す。








小宮山の行為はあまりにも無謀だった。


未経験のつかさに対し、愛撫なしでいきなり挿入する。


全身を硬直させ、侵入を拒む身体へ、強引に打ちつける。


並の男のモノなら、挿入は出来ない状態にもかかわらず、


バカ力と、欲望の強さと、獣の心が、白い小さな身体だけでなく、心までもを引き裂いていた。


その無謀な行為の代償として、強烈な痛みがつかさを襲う。


欲望の矛にべっとりと付く鮮血が、痛みの大きさを表していた。





「うはっ、うはっ…す、スゲエよ。あ、熱くって、痛いほど締めつけて…気持ちいいよ」


小宮山は自らの快感をつかさに伝える。


だが、つかさにその声は届いていない。


生まれて初めて味わう強烈な苦痛が、つかさの思考を、聴力を、その他の感覚を奪っていた。





「はあっ!はあっ!はあっ!!」


ぎこちなく腰を動かす小宮山。


「ガッ!! グッ!! グアッ!!!!!」


その動きとともに、つかさは苦い叫び声をあげる。


欲望の矛が動くたび、つかさの激痛はさらに増していく。


増幅する激痛は、つかさの意識を奪いかけていた。





「うっ!!!」


小さく叫ぶ小宮山。


あっという間に,小宮山の限界は訪れた。


矛の先から放たれる大量の「白濁の欲望」が、つかさの中に放たれた。





(あ!  ああ…)


自らの体内に広がっていく熱い「獣の欲望」


(あたし、  汚れていく…  犯されていく…  )








「こ、これで…つかさちゃんは俺のモノだあ…」


勝ち誇った獣の声がつかさの耳に届く。


声の元に目をを向けると、


不気味な野獣の鋭い眼光が視界に入る。





とてつもない絶望がつかさを襲う。


グリーンの瞳は輝きを無くし、目を大きく見開いたまま意識を失った。












「つ、つかさちゃんゴメンな。また電話するから。じゃあね」


小宮山は素早くズボンをあげ、つかさの拘束を解かないままでその場を立ち去った。






ザアアアアアアアァァァァァァァァ…





雨は一段と激しさを増す。





それは大きな流れを生み、




美しい顔についた泥を、





小ぶりな乳房に付いた泥を、





グリーンの瞳から溢れた涙を、





体内からあふれ出た鮮血を、





「白濁の欲望」を、洗い流す。






でも、






この、いまいましい記憶は、





小さな身体と、心に付けられた大きな傷までは、





洗い流せない…


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