「幸せのかたち」33 - takaci  


(うっ・・・     うっ・・・      ああ・・・     )


つかさの意識は桃源郷の真っ只中。


淳平から送り込まれた強い刺激によって全身は強い快感に包まれ、すべてが真っ白になる頂へと導かれる。


つかさにとってはもちろん未知の領域であり、


初めて辿り着くその感覚にただ溺れるしかなかった。





(・・・野    ・・・西野・・・    )


(誰か・・・呼んでる?)


絶頂後に訪れる大きな痙攣の中、まっ白なつかさの意識に呼びかける声が聞こえた。


少しずつ目を開けていくと、ぼんやりとした人の姿が見える。


やがてそれは、淳平の微笑へと変わっていった。





「西野、大丈夫?」


「う・・・うん・・・」


荒い呼吸の中で頷くつかさ。


「なんか・・・ごめんな。自分でやっといてこんな事言うのもなんだけど、あんなに激しくイクとは思わなかったから・・・」


(え?  イクって・・・   )





「あ・・・」


つかさは、自分が絶頂を迎えた事に気付いた。


(これが、イクって事なんだ・・・)


(想像してたよりずっとすごい。ホント気持ちよくって、何もかもが真っ白になって、身体が浮かび上がるような感じがして・・・)


(でも・・・すごく恥ずかしい)





「西野、どうしたの?」


「やだあ。すごい恥ずかしいよう・・・こんなになるなんて思わなかったから・・・」


まだ腕が入ったままのバスローブの袖を使ってつかさは顔を隠す。


淫らではしたない姿を淳平に見られたことが大きな羞恥心を生み出していた。


「今の西野の姿、とてもかわいいよ」


「もう、ホント恥ずかしいんだからあ。それ以上言わないでえ」


「ハハ、ごめんね。でも俺マジで嬉しいんだ」


「嬉しい?」


思わぬ言葉につかさは腕を下ろして淳平の表情を伺う。


「だってさ、西野が最高に気持ちよくなってくれたんだ。男としては最高の気分だよ」


そう話す淳平は心の底から笑っていた。





ずっと淳平は不安を抱えていた。


つかさを不安にさせないために絶えず笑顔を見せていたが、心の奥では不安で一杯だった。


『性経験の苦い記憶しかないつかさに悦びを知ってもらう』


難題を前にした淳平には大きなプレッシャーがのしかかっていた。


だがつかさを絶頂を迎えさせたことで、ようやくそのプレッシャーから開放された淳平の心はとても軽くなっていた。





そしてつかさもまた、今の淳平の表情からその事実を悟る。


(淳平くん・・・あたしのために頑張ってくれたんだ・・・)


久しぶりに見る、愛しい人の心からの笑顔。


ずっと待ち焦がれていた笑顔である。


愛しさが急速にこみ上げてくる。





「淳平くん・・・大好き」


つかさは淳平の背中に手を回し、胸板に自らの小さな頭を埋める。


「西野・・・俺も大好きだよ」


淳平はつかさと共に上体を起こして、柔らかいブロンドを優しく撫でる。


(こんな西野もいいよなあ。いつも俺を引っ張ってくれた西野を、今は俺がリードしてる)


(やっぱ男だったら彼女を引っ張っていく存在になりたいよなあ)


つかさに対する愛おしさが急速にこみ上げてくる。





「淳平くん・・・」


「ん?」


(西野、声が硬い?)


「あの・・・すごい・・・ね・・・」


「あっ!?」


グリーンの瞳には淳平の股間にいきり立つ欲望がはっきりと写し出されている。


淳平はつかさの頭に隠れていたのでそれには気付かなかった。


(やっやばい!コレは細心の注意を払って見せるつもりだったんだ。下手すると嫌な記憶をまた思い出しちゃって恐怖が復活しちまう!)


焦る淳平だが、いまさらどうする事も出来ない。


(西野・・・大丈夫かな?)


つかさの状態に細心の注意を払う。


今のところ、身体の震えはない。


ただ固まってじっと目を凝らしているようだ。





「淳平くん・・・」


「な・・・なに?」


(ど、どんな言葉が来るんだ?やっぱり『怖い』か!?)


淳平に緊張が走り、わずかな時間が何倍にも感じられる。





「あの・・・もっと近くで見ていいかな?」


「えっ!?」


「やっぱり、淳平くんも恥ずかしい?」


「いや、まあそりゃあちょっとは・・・でもそんな事より、西野は大丈夫?」


「うん。はじめは少し驚いたけど、でもいつまでも怯えてばかりじゃだめだし、それに・・・淳平くんのだもん。大丈夫だよ」


(西野・・・君は本当に凄いよ。でも、これが西野なんだよな)


内なる恐怖と立ち向かうつかさの勇気に驚き、且つそれを克服してつかさ本来の姿に戻りつつある事に喜びを感じる淳平だった。


淳平はまず、まだつかさの腕に引っかかっていたバスローブを脱がした。


これでつかさが身に着けているのはいちごのペンダントのみで、実質は淳平と同じ『生まれたままの姿』になる。


(うわあ・・・すげえなこれ・・・)


ずっとつかさの身体の下に敷かれていたそれには、溢れ出した愛液が大きな染みを作っている。


「もう・・・ダメだよう・・・あまり見ないでえ・・・」


淫らな証を淳平に見られたつかさは顔を真っ赤にしてやや怒る。


「あ・・・ご、ごめんな。つい・・・」


バスローブを手早く丸めてポイと放り出した。


そしてベッドの上に立ち、自身のいきり立った欲望をつかさの目線に合わせる。





淳平のモノを見た瞬間、つかさの脳裏に豪雨の中で襲われた光景が蘇った。


暗闇に浮かぶ不気味なシルエットと、その後に訪れた、強烈な痛み。


心に刻まれた苦い記憶が身体を硬直させようとする。


だがそれは一瞬であり、理性を働かせて恐怖を押さえ込み、冷静さを取り戻す。


(逃げちゃだめ・・・逃げちゃダメ・・・)


(これも淳平くんだもん。大丈夫、怖くない・・・)


(知らないから怖いのよ。よく知れば、怖くないはず)


己の奥底に潜む恐怖につかさは必死になって戦っている。





そして今、つかさと同じ目線の高さに淳平の欲望がある。


明るい部屋と間近の距離がその形をはっきりと伝える。


(よくよく見ると、変わった形してるなあ)


まだ恐怖が勝っているが、少しずつ好奇心が湧き出してくる。


「ねえ、触ってみてもいい?」


「あ、ああ。いいよ」


つかさはおずおずと手を伸ばし、根元の部分を優しく握り締めた。


(すっごく硬い。とても熱いし、脈打ってる。なんか逞しくって、淳平くんじゃないみたい)


目で見る事で、手で触れる事で理解を深め、恐怖が徐々に萎んで行く。


「う・・・」


淳平の呻き声がつかさの耳に届いた。


「あれ?淳平くんどうしたの?」


「いや、その・・・西野の手が気持ちよくって・・・」


言葉の通り、淳平の表情は快感を訴えている。


「えっ?あたし触ってるだけだよ?」


「そ、それでも気持ちいいんだよ」


(へえ。男の人も触られると気持ちいいんだ)


(じゃあ、これに刺激を与えればもっと気持ちよくなってくれるのかな?淳平くんがあたしにしてくれたみたいに・・・)


(そういえば、なんて言ったっけ?この、男の人のを口に含んであげるのって・・・)


(淳平くんが喜んでくれるなら、あたし・・・  でも恥ずかし過ぎてさすがになあ・・・)





「こんな風に触られるのは、俺も初めてなんだ」


「えっ?と、東城さんは?」


「東城も触った事は無いよ。遠目で見てるだけで・・・」


戸惑いがあったつかさを、この言葉が後押しした。


好奇心と競争心、そして『淳平への愛』が一気に大きくなる。





「東城さんもダメだなあ。淳平くんが好きならもっと積極的にならないと」


つかさにはもう恐怖はほとんどない。


顔からこぼれた笑みがそれを表している。


「えっ?」


つかさから発せられた言葉と笑みの両方に驚く淳平。


「東城さん触った事が無いってことは、当然・・・フェラチオとかされた事無いんだよね?」


「ふぇ・・・ふぇ・・・フェラあ!?」


淳平が驚いている間に、つかさは淳平のモノをすぐ目の前に捕らえている。


「に、西野、フェラっておい!!」


「淳平くん、嫌なの?」


頬を赤く染め、いたずらっぽい目で見上げるつかさ。


「い、嫌じゃないよ。むしろして欲しいけど、でも西野・・・」





「淳平くん・・・大好きだよ・・・」


「うわっ!?」


欲望の先端がつかさの小さな口の中へと消えていく。


それと同時に、淳平は未経験の快感に包まれた。










(ま、まさか西野がこんな事をしてくれるなんて・・・)


淳平の目には、己のいきり立ったモノに小さな口と手で懸命に刺激を送るつかさの姿が映る。


非現実的な光景に戸惑うものの、送り込まれる快感の大きさに圧倒されて思考が徐々に薄くなっていく。


「淳平くん、気持ちいい?」


「ああ・・・とても気持ちいいよ・・・」


淳平の息が荒くなっていく。


「嬉しいな。これが淳平くんの初フェラなんだもんね」


そう言うと、つかさは再び淳平のモノを口に含んだ。





(西野・・・笑ってる?)


とても恥ずかしく、淫らな行為をしているつかさだが、それでも自然と笑みがこぼれている。


(こんな事でも初めてってのが、そんなに嬉しいのか・・・)


淳平はつかさの複雑な女心の一端を改めて知ったような気がした。


だが、そんな思考はここで一旦途切れる。





つかさは口に含んだり、全体を舌で舐め上げたりして淳平に刺激を送り続けている。


そうする事で男性器への理解を深め、恐怖心を消していく。


つかさの懸命な愛撫は、淳平の思考を快感で奪うには十分なものだった。





「こうすると気持ちいいのかな?」


つかさは淳平の反応にも気を配っていた。


それでどうすれば淳平が気持ちよいのかを短時間で学んでいく。


欲望の先端の下側にある敏感なところに舌先で突付くつかさ。


「うわっ・・・す・・・凄く気持ちいいよ・・・」


圧倒的な快感に淳平の腰が震えだす。





つかさを絶頂に導いた事ですでに淳平の気持ちは高ぶっており、


さらに初フェラの刺激と気分の高揚がそれに拍車をかける。


「に・・・西野・・・もう俺・・・イキそうだ・・・」


限界が近い事をつかさに伝える。


「うん。じゃあこのまま出して・・・」


つかさは再び口に含んだ。


口の中で舌先を使い刺激を送りつつ、唇と手を動かして淳平を絶頂に押し上げていく。


「西野・・・ちょっ・・・あっ・・・」


(く、口の中に出せって事?ほ、ホントにいいのか?)


戸惑う気持ちはあるものの、もう止まらない。


つかさの最後の追い込みにただ成すがまま、絶頂に追い込まれていく。





「あっ・・・西野・・・・イクッ!!   出るよっ!!」





欲望の先端に熱さを感じ、欲塊が勢いよく弾け出る。


「ん!!    んぐ・・・  」


つかさの動きが止まる。


あまりの勢いに驚き、大きく見開くグリーンの瞳。


(ま、まだ出てる・・・早く止まれよ!)


淳平の願いとは裏腹に、欲塊はとめどなく溢れ出している。


それがつかさの表情を歪めていく。





「に、西野・・・抜くよ・・・」


全てを出し切った淳平はつかさの口からゆっくりと抜き出した。


つかさの口元から白濁の液体が流れ出す。


「ええと・・・ティッシュは・・・」


淳平は慌てながらボックスティッシュを探すが、ラブホではないのでそんなものは置いていない。


仕方なく手島からもらったポケットティッシュを広げて、苦しそうに戸惑うつかさの口の下に持っていった。


「西野、ここに出して!!」


淳平が促すと、つかさの口から大量の白濁の液体が流れ出し、ティッシュの上に溜まっていく。


(うわあ・・・よりにもよってめちゃめちゃ出てるよ。こりゃあ西野辛かったろうなあ)


「ごめん・・・コホッ・・・飲み込もうと・・・したんだけど・・・量が・・・コホッ・・・多くって・・・」


つかさは咽ながら申し訳なさそうに謝る。


「こんなの飲まなくてもいいって!なんでそこまで・・・」


「淳平くんのすべてを・・・受け入れたかったから・・・コホッ・・・」


咳と共に浮かび上がる涙が光る。





(西野・・・こんな俺なんかのために・・・ここまでしてくれるなんて・・・)


献身的なつかさの姿は淳平により大きな愛情を生み出した。


ただ目の前の少女が愛おしい。


「西野・・・」


「あっ・・・だめだよ。あたしの口・・・」





「んっ!?」





淳平は半ば強引につかさにキスをした。


苦味とぬめりは正直気持ち悪いが、構わず舌を絡めていく。


「う・・・ん・・・」


初めは戸惑っていたつかさも、愛が込められたキスに夢中になっていく。





(西野・・・もっと、もっと西野を感じたい・・・)


淳平はより貪欲につかさを求めていく。


舌を絡めながら、つかさの女芯に手を伸ばした。


「んうっ!?」


つかさの身体は突然の愛撫に驚き、ぴくんと大きく跳ね上がった。


そして淳平も驚いていた。


(メッチャ濡れてる?)


思わず唇を離し、手を当てている女芯に目をやると、


「西野・・・えらい事になってるよ」


「えっ・・・   きゃっ!?」


女芯から溢れ出した愛液がシーツに大きな染みを作っていた。





「西野・・・凄いね・・・」


溢れ出す蜜は枯れる事無く、染みはどんどん大きくなっている。


「やああっ!! 見ないでええっ!!」


自らが作り出した淫らな跡に激しく狼狽するつかさ。


そして何を思ったのか、ベッドから立ち上がりその場から逃げ出した。


「あっ!こらっ!!西野まてっ!!」


淳平もベッドから降り、逃げ出そうとするつかさを後ろから軽く羽交い絞めにする。


「どこ行くの!?」


「おトイレ。だって止まらないんだもん・・・」


「別に止まらなくてもいいって!多少溢れるくらいのほうが丁度いいんだよ」


(とは言ったものの、西野の量は凄いよな)


つかさから溢れ出す量は綾と比べて3倍はありそうである。


その大量の愛液はつかさにとっても初めての経験であり、それが大きな戸惑いと羞恥心を生んでいた。


「やだよお。お漏らししてるみたいですごい恥ずかしいよお」


「でも西野の意思でどうにかなるもんじゃないよ。気持ちよければ自然と出るもんなんだからさ」


「でもでもまだ止まらないよお。あたし絶対に変だよう・・・」


少しずつではあるが、今でもつかさの女芯からは愛液が滲み出しており、ゆっくりと太ももを伝って落ちている。


自らの意思で制御できないこの生理現象につかさは戸惑い、表情にはやや不安の色が浮かんでいる。


(恥ずかしがる姿はかわいいけど、不安にはさせたくないからなあ。どうしようかな・・・)


淳平はしばらく思案した後、ある案が浮かび、それを行動に移した。





「西野、ここに立って。壁にもたれかかる感じで・・・」


つかさを部屋の隅に立たせ、淳平はその前にひざまづく。


「どうするの?」


「止まらないんなら、出し切っちゃおう。それなら立ったままのほうが出やすいからさ」


「そ、そんなあ・・・すごく恥ずかしいし、それに床が汚れちゃう・・・」


「気持ちよくなればそんなの気にならなくなるよ。それに西野の蜜が汚いわけないだろ」


そう言いながらつかさの女芯に淳平は優しくキス。


「ああん・・・じゅん・・・ぺい・・・くん・・・」


再び訪れた快感にもはやつかさは逆らえない。










ちゅく・・・   くちゃ・・・   くちゅっ・・・


淳平の舌の動きに合わせ、卑猥な音がつかさの女芯から鳴り響く。


その音を奏でる熱い蜜はどくどくと溢れ出し、糸を引きながら重力に引かれ落ちていく。


「あふっ・・・   ふあっ・・・   あっ・・・    あああ・・・・   」


快感に打ち震えるつかさの口からは絶えず声が漏れ続ける。


両足を軽く開き、上体を壁に預けて安定を保つ身体。


強い快感で膝がやや震えているが、腰が淳平の両手によってしっかりと支えられているので不安感はない。


(あたし・・・立ったままで感じてるよお)


自らのはしたない姿に大きな羞恥心を覚えながらも、それがまた快感を呼び起こす。


「あはあ・・・はあ・・・じゅんぺい・・・くうん・・・  すごい・・・よおお・・・」


快感が思考を支配し、蜜の量も増え続けていく。





「あああああっ!?   はううっ!!」


喘ぎ声のトーンが上がった。


淳平が中指をつかさの中に挿入させたのだ。


突然増幅した快感に加え淳平の支えが無くなった事も手伝って、つかさの膝の震えが大きくなった。


(うひゃあ。ここまでになるとは思わなかったよ)


わずかな指の動きで女芯からは蜜が飛び出し、掌を伝って腕に光る道筋を描いていく。


頭上からは高いトーンの喘ぎ声が絶え間なく降り注いでくる。


淳平は目の前のつかさの痴態に驚きつつも、ある好奇心が湧き上がってきた。


(指の抵抗も全く無いもんなあ。この様子なら・・・)





(もう一本入れても・・・)





中指に加え、薬指も女芯に埋め込んでいく。


若干抵抗が増えたが、女芯は比較的スムーズに受け入れている。


だが頭上からは、





「うっ・・・   ぐっ・・・   」


苦痛を示すような声が振ってきた。


「あっごめん!!痛かった!?」


思わず見上げる淳平。


(まずい!ちょっと先走りすぎたか!?)


苦痛を与えまいと細心の注意を払ってきたが、欲望と好奇心がやや強く出てしまいそれがつかさに苦痛を与えてしまった。


そんな淳平は焦りと自責の念に駆られる。





「うん・・・ちょっと痛い・・・」


「ご、ごめん。すぐ抜くから・・・」


「ううん。このままで・・・」


「えっ?でも、痛いんだろ?」


「少し痛いけど、でも・・・このままで・・・」


2本の指はつかさに若干の苦痛に加え、大きな快感も与えていた。


苦痛と快感が織り交ざった複雑な表情にそれが表れている。





淳平はその表情からつかさの状態を感じ取り、ゆっくりと2本の指を動かし始めた。


「うあっ!!    あふぁああ・・・   ああああ!!!   くぁっ!!   」


今までで最高の快感がつかさに襲い掛かり、熱い声が漏れてくる。


それは次第に大きくなり、間隔も狭まってくる。


「うううううっ!!!   あはあああっ!!」


淳平の目の前にある膝ががくっと崩れた。


快感が足の力を奪い、もう体重を支えられなくなったのだ。


指を挿入している右手に大きな体重がかかる。


「うわっ!?  に、西野大丈夫か!?」


淳平は慌ててつかさの腰を抱き寄せて安定を保ちつつ、つかさに呼びかけるが、





もうその声は届いていない。


「はあっ!!   はあっ!!  はあっ!!  はあっ!!  」


苦痛は消え、ただ圧倒的な快感に包まれているつかさの表情。


荒い息、潤んだ瞳、唾液が流れ出す口、震える身体、


とても淫靡なオーラを漂わせながら快感に打ち震えているように見える。





ドクン




淳平のスイッチが入った。


「いくよ・・・」


2本の指をゆっくりと出し入れする。


そして次第に速度を上げていく。


ぬちゃぬちゃぐちゃぐちゃという卑猥な音と共に、大きな飛沫が舞い上がる。


「ああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!」


つかさの声は止まらない。


飛沫も止まらない。


熱い蜜が指から腕を伝い、ぼたぼたと床に滴り落ちる。





速い指の動きはまだ続く。





溢れる蜜も止まらない・・・






止まらない・・・





止まらない・・・













「うあっ!!!    はあっ!!!!   はあっ!!!! 」


つかさに2度目の絶頂が訪れた。


淳平に抱きかかえられながら、全身を激しく痙攣させる。


その様子を確認した淳平は、蜜で光る指をゆっくりと抜き取った。


つかさは快感で膝が機能していない。


上体を壁にもたれかからせながら、慎重にヒップを床に付けた。





「はあっ!!   はあっ!!   はあっ!!    はあっ!!!  」


つかさの周り一帯は溢れた蜜の跡で絨毯の色が変わっている。


その中心で絶頂の余韻がまだ止まないつかさは激しい痙攣と荒い息が続いていた。


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