R「幸せのかたち」16 - takaci 様
(もうすぐ…もうすぐ東城の…)
芳香がどんどん強くなってきた。
白い布が視界に入った時、唇を腿から離す淳平。
そして下着の中央部をじっと見つめる。
(この下に、東城の…)
芳香が、男の欲求を後押しした。
淳平は下着の上から、右手の指で中央部を優しくなぞる。
「きゃっ!!」
綾の腰がピクッと動く。
(東城のココ…熱くってやわらかい…)
「ああっ… ああ… はああ… はぁ… 」
喘ぎ声のトーンが一段階上がった。
(東城、気持ちいいんだな。でも、もっと…)
淳平は右手をそのままの状態にして、開いた左手で大きな胸を揉み始めた。
そして身体を上げていき、恍惚の綾の表情を捕らえる。
「東城…」
「あ…ま…真中くん…」
押し寄せる快楽に溺れる綾。
潤んだ瞳でじっと淳平を見つめる。
「東城…かわいいよ」
その視線が、綾への愛しさを急速に湧き上がらせた。
そのまま、唇を重ね合わせる二人。
そして唇の中で、互いの舌を絡め合わせる。
まだぎこちない行為だが、求め合うその行為は気持ちを高ぶらせると同時に、緊張をほぐしていく。
(あれ?)
指先の感覚が異変を知らせる。
泉から涌き出た蜜が、薄布を通り抜けて淳平の指に達していた。
「東城…」
「や、やだ…恥ずかしい…」
視線の理由は、もちろん綾本人も気づいていた。
恥ずかしそうに両手で口を覆う。
「東城…濡れてるよ…」
言葉の通り、下着の中央部には縦長の染みがくっきりと姿を表している。
「や、やだ…そんな事言わないで…」
綾の顔はどんどん赤くなっていく。
「俺…東城の全てが見たい…」
淳平は次のステップに手を掛けた。
下着の両脇を掴み、綾の顔を見上げる。
「いい?」
じっと綾の表情を見つめる。
綾は両手で口を覆ったまま、コクンと頷いた。
淳平はゆっくりと下着を下ろしていく。
綾も腰を浮かして協力した。
淳平は下着を抜き取ると、ゆっくりと両足を広げていき、湧きあがる源泉を眼で捉える。
(こ、これが東城の…)
下腹部にある逆三角形状の淡い茂み。
その下から伸びる1本の筋に沿って、割れ目が広がっていく。
割れ目の上部には小さな突起があり、下に行くと柔らかそうな花弁が広がっていく。
ピンクに色づく全体を、溢れ出た蜜が輝かせている。
「東城…綺麗だよ…」
「凄い恥ずかしい…あまり見ないで…」
両手で顔全体を覆い、恥ずかしさに耐える綾。
「東城…」
下着を取ったことで、芳香は一気に強くなっていた。
誘う香りにもう淳平は逆らえない。
蜜で輝く綾の女芯に、淳平の舌が到達した。
「あああああっ!!ま、真中…くん… あああ…あっ!!」
快感が、綾から歓喜の声を湧きあがらせる。
くちゃ… ぴちゃっ…
涌き出る蜜がいやらしい音を奏でる。
その音が淳平をさらに高ぶらせていく。
「はあ… ま… 真中くん…ダメだ…よう… あ… そこ…汚い…ああぁ… 」
「東城の身体で汚い所なんて無いよ。こんなに輝いてるじゃないか」
ただ夢中で舌を這わせる淳平。
舌先は花弁を離れ、上部の突起物に軽く触れた。
「あああああっ!!!あっ!!ああっ!!」
全身に電流が走るような刺激。
甲高い声と同時に、綾の身体が大きく波打った。
(ココ…こんなに気持ちいいんだ)
淳平は驚きと共に、大きな喜びが湧きあがった。
皮の中で膨張したクリトリスに優しく舌先で刺激を与える。
舌による愛撫はしばらく続いた。
舌の動きが女芯からいやらしい音を立て、
その音に合わせて綾の腰はビクビクと上下する。
どんどん溢れ出す蜜が水音をはっきりと奏でるようになり、
滴り落ちるそれは白いシーツの海に陸地を描いていく。
「東城…愛液が溢れてすごいことになってるよ…」
「あふう… や、やだ… あ… そんな事… あ…はあぁ… 」
思考のほとんどが快楽に支配され、綾の口は回らなくなってきている。
(すごいや。でも…もっと気持ち良くなって欲しい…)
舌先でクリトリスに触れながら、溢れ出た蜜を指にたっぷりと絡ませ、ツンと立った両胸の突起を軽く摘んだ。
「あああああっ!!!!はあ…はあ… あ… あううううっ!!!」
大きな声と共に、綾は全身が大きな波を打ち続け、
その腰が淳平の鼻先を何度もかすめる。
(この動きが俺の鼻にもろ当たったら、シャレになんないかも…)
綾の腰の動きに危機感を覚えた淳平は、指で女芯への愛撫を行う事にした。
唇は再度、大きな胸の先端を摘む。
指はリズミカルに女芯の突起へと刺激を与える。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああっ!!あ、はあ…あっ!あっ!」
綾から発せられる声の間隔が短くなり、どんどん大きく、甲高くなっていく。
ずっと続けられた愛撫は、綾を限界ギリギリまで押し上げていた。
(俺…もう…とまらない…)
淳平の思考も制御が利かなくなる手前まで来ている。
綾を傷つけまいと必死になって押さえてきたがそれももう限界だった。
ついに本能が勝り、胸と女芯に強い刺激を与えてしまう。
「ああああああっ!!!!!」
同時に綾から発せられるのは、甲高い、官能的なフォルテッシモ。
ほんのりと赤く色づき、汗で光る全身を大きくのけぞらせた。
「はあっ! はあっ! はあっ! はあっ! はあっ!」
荒い息の中、ビクビクと全身を痙攣させる。
愛しい人の手により、綾は絶頂に登りつめた。
意識はまどろみの中をさまよう…
「東城…」
淳平は優しい目で綾を見おろす。
綾が頂点に達した事は、淳平も確信していた。
喜びと同時に、心が軽くなる。
「真中くん…」
綾はかすれた声で目の前の愛しい人の名を呼んだ。
ちゅっ
二つの唇が音を立てる。
舌は絡めない。軽いキスだ。
「東城…俺、もう…」
綾を絶頂に導いた事で、今度は己の欲望が強くなる。
(東城と、繋がりたい)
その思いを目で訴える淳平。
「…いいよ。あたしも、真中くんと…」
綾は眼差しの意味を理解していた。
綾の思いも、淳平と同じ。
淳平は綾から身体を離し、トランクスを脱ぎ捨てた。
自身の欲望がぴょこんと跳ねあがり、大きく反り立つ。
「きゃっ!」
「あ、ご、ごめん!でも…」
「う、うん…」
綾は生まれて初めて見るいきり立った男性の性器に驚き、目を丸くしている。
(こ、こんなに大きいんだ…あたし、大丈夫かな…)
急速に不安が広がって行く。
「東城、大丈夫?」
綾の表情の変化は淳平も見逃さなかった。
「あ、ううん。大丈夫だよ。ちょっと驚いちゃって…」
綾は顔を赤くしながらも笑顔を見せた。
(東城…すまない…)
綾に対して申し訳ないと言う気持ちもあるが、それより欲望の方が強い。
淳平は綾の女芯に自身の欲望をあてがおうとした。
「あ…」
だがある事に気づき、行動が止まる。
「真中くん?」
固まる淳平に綾が呼びかける。
「いやその…俺、もってないんだ」
「あ…」
綾も淳平の言葉の意味に気づいた。
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