再会したあの日、自然と求めるままに肌を重ねた。
いつの間にか唇を合わせるだけだったキスは深いものになって、
絡めあい混ざり合うそれは止まらない想いのよう。
キミの大きかった手は更に大きく、肩幅もあたしを覆うように広くなった。
匂いも昔とは違う、でもいい匂いなのは変わらない気がする。
抱きしめられキミの肩が視界を覆い、
君の香りで鼻腔も、
聞こえる低い声で耳も、
キミの存在があたしの五感を包み、
気が遠くなって力の抜ける寸前、キミの腕がしっかりと抱きしめてくれる。
この身体の全てはキミのもの。
キミが唇で触れてないところはもうどこにもない。
キスする瞬間、
今でも心臓が飛び出ちゃうんじゃないかってくらいドキドキするのは恥ずかしいから内緒だよ。
いちご100%最終回記念ショートショート
『真夏の夜の夢』その三
『・・・ここにかけて・・・』
そう言うとつかさは胸の先端で真中の欲望を撫でた。
胸は、はさめるほど大きくはなくても押し付けて上下することで欲望を圧迫し硬い乳首が裏筋を刺激する。
右の胸が上下して刺激を与えたかと思うと左の胸をグリグリと押し付け胸の先端がこれでもかと真中を責める。
桜色に起立した胸の先端の狭い隙間で肉欲はびくびくと震えて先端の口からねばる滴をたれ流す。
つかさの胸はその天然ローションでぬらぬらとねばい光を放っていた。
「・・・うわぁ・・・そんなことしたらすぐでちゃうよ・・・」
「だからぁ、だしていいんだってば」
・・・おっぱいにぶっかけるなんて
顔にもかかるだろうし
そんなAVみたいなコト・・・
普段より格段に刺激的な行為に頭がついていけない。
でも身体は熱くその熱が腰の奥から肉欲の先端に集まってきている。
真中はテーブルにすがっているだけで動いてはいない、ちっとも自分は動いていないのに気持ちよさに腰が抜けそうだった。
自分の血管の走った赤黒いそれを一生懸命愛してくれるつかさに胸がきゅんとしてくる。
つかさを汚すようなことはしたくないし、なにより全て見られる恥ずかしさがあるのに、ますます高まる自分に逃げ場がなくなっていく。
「・・・あっ・・・うっ・・・くぅっ・・・」
つかさの胸が上下に揺れるたびに真中の口からは女の子のような切ない声が漏れてきた。
つかさは真中の理性が快楽に飲まれないように抵抗していても欲望に引っ張られ悶える表情を見て、
好きな人が自分の肉体に夢中であるという女の悦楽に浸っていた。
「淳平くん気持ちいい?」
「・・・ああ・・・もう・・・やばいかも・・・だから・・・」
「よかった、うふふ・・・好き大好きだよ、だからいっぱいだしてね?」
「・・・で、でも、・・・」
「まだ遠慮してるの?よーしこれならどーだ!」
つかさの小さな口が開いたかと思うと小さなの舌がちろりと欲望の先端を舐めた。
突然の刺激に真中の思考回路は真っ白になる。
それと同時にどろどろとした熱が集まり狭い管を通ろうとしている。
快感は最高潮に達して普段は閉じてる肉欲の先端が鯉の口のように開いた。
そこにつかさの舌先がちゅぶちゅぶと音を立てて蓋をするように差し込まれる。
「・・・うっわっ・・・だめっもう限界っ・・・〜〜〜〜〜〜っっっ・・・ごめん西野っ」
一呼吸おいてそれは勢いよく出された。
白く粘っこい精液がオスの臭いをまき散らしてつかさの口、顔、髪、胸をどろどろに汚していく。
脈打ちながら発射され一撃目二撃目は噴射といっていいくらいの勢いでつかさの頭を飛び越え床に落ちた。
「・・・あ・・・う・・・ああっ・・・くっ・・・に、西野ぉ・・・」
(・・・うわーすごくいっぱいでてるー・・・こんなにでるなんて思わなかった・・・垂れてきて目が開けられなくなるかも・・・)
つかさは勢いの落ちたところで肉欲の頭を咥えたと思うと、
右手で上下に扱き搾り出された管に残った精液をじゅるじゅると音をたててすすった。
「そ、そんなことっ・・・ぅああっ・・・」
この最後の責めに真中の腰はとうとう力を失い砕けて床にぐったりと落ちてしまった。
「・・・はぁ・・・もう立てない・・・」
つかさは口の周りの白濁を水飴を舐めるようにぺろりとなめた。
顔から垂れるそれを指ですくい取り口に入れ、その指をねぶりまたすくい取ってなめる。
決して甘くない生臭い苦味だけのそれをなんのためらいもなく口にする姿を真中は放心しながら見ていた。
「そんなものなめなくていいから」
「ねえ、そんなに気持ちよかった?」
「気持ちよかったもなにも・・・心臓飛び出るかと思った・・・ああ、こんなに汚してしまってごめんな」
あわてて腰が抜けた足で這いずり数枚のティッシュを掴むとつかさの顔を拭いていく。
つかさは目を閉じおとなしく真中のなすがままになっている。
(ほんと、西野って先が読めないなあ、
けっこう積極的だし、そこがすごくいいんだけど、
俺の方からもっともっと驚かせてやりたいな)
「さ、これ以上はきれいにならないからさ、お風呂行こう」
「うん、でもまだ用意してないし」
「お湯を出しながらでいいじゃん、西野いいにおいだし〜」
「いいにおいって?・・・あっ・・・もう淳平くんのにおいでしょ〜」
「あははは、ごめんごめん」
「もうあやまらないの、だってあたしがしてって頼んだんだからね?」
「うん、わかった・・・西野・・・」
「淳平くん・・・」
真中はそっと壊れ物をあつかうように右手で頬をふれるとやさしくキスをした。
「・・・酷い味・・・」
「あはは、それ淳平くんの味だよ、そんな顔しないの」
まさに苦虫を潰したような顔の真中を覗き込んでつかさは微笑んだ。
「気持ちいいけどさ、もうあそこまでしなくていいから」
「だったら逃げていいんだよ?逃げられたらだけど〜」
くすくす笑いながらつかさは答える、
理性が欲望に負けてしまった真中がどんな言い訳しようとしても、もう手遅れだ。
真中は目尻を下げ頭の後ろをかいた。
「あーもー降参、西野にはほんと参った・・・さて、お風呂お風呂〜♪」
「きゃっ、立てないんじゃなかったの?」
真中は突然立ち上がるとひょいっと軽くお姫様抱っこをした。
「えへへ、復活したよ、それに西野軽いし」
「それじゃお風呂にレッツゴー♪」
「ぎゅいーん〜真中号いきまーす」
つかさは腰にエプロン、真中はひざに半ズボンとトランクスをずり下げたままと言う素敵な格好で脱衣所に向かった。
誰にためらうことのない熱い夏の夜がまた始まる。
二人の夏はまだまだこれから、今夜も甘い歌を奏でるのだった。
終わり