何の脈絡もなく - たゆ


何の脈絡もなく真中の部屋にいるつかさ。

真中「西野、俺の制服着ちゃってどうしたの?」
つかさ「もう三学期はあんまり制服着ないよね〜そう思うと着てみたくなったんだ、ぶかぶかだよ〜」
真中「袖はかなり余ってるね、裾は余ってないけど・・・」
つかさ「うん、ズボンの長さぴったり♪」
真中「・・・身長違うのにね・・・はぁ・・・」
つかさ「どうしたの淳平くん?」
真中「・・・いやー似合うよホント・・・はははは・・・」

純日本人体型の真中であった。


何の脈絡もなく部室でダルマストーブにあたっている三年部員たち。

外「このみかん焼いたらうまいかなあ〜」
真「冷凍みかんは聞いたことあるけど・・・うーん」
北「やってみよ〜」
小「これの方がうまくない?じゃーん!!お餅♪」
東「アルミホイルがないかしら・・・探してくるね」
北「待てないよう、早くう♪」
外「そのまま焼いちゃえ、ほいほいっと」
真「あっ、お餅くっついちゃった、こげてるこげてる〜わー」
小「煙がぁっげほげほ・・・」
東「消火器消火器!!!」
北「あっ東城さん、ストーブの火を切ればいいだけだからっ、こっちむけないで〜きぁああ」
東「煙で目が・・・コンタクトしてると余計に涙が・・・えいっ」

 ぶしゅしゅしゅーーーーっ

三年全員「げぇふぉげふぉ・・・」

廊下に逃げ出す真っ白になった三年部員。

美鈴「あんたたち!!なにやってんのよーっ」
三年全員「・・・す、すみません・・・」
ちなみ「力也さーん、大丈夫? よしよしいい子いい子」
小「ちーちゃ〜ん、怖かったよ〜すりすり」
一同「こんなときでもこのバカップルは・・・」

『・・・(前略)みんなで天井まで白い部室を掃除をしました。(後略、愚痴が続く・・・)』
  映研部日誌 ○月○日 担当 外村美鈴

顧問の黒川先生よりストーブ使用禁止命令が出たと言う。
ちなみに消火器の詰め替え代は部費で落とせたらしい。


何の脈絡も無く真中家で仲良くお菓子を作る二人。

真中「つぅ・・・母さ〜ん絆創膏〜包丁で切っちゃった〜」
つかさ「淳平くん、大丈夫?深く切れてるね・・・絆創膏一つで止まるかなあ」

・・・ちゅっ・・・

真中「あっ・・・西野・・・」
つかさ「・・・止まったね・・・よかった・・・いやほらあの血が止まらないと・・・」
(淳平くん顔がマッカッカ・・・私も照れちゃうよ〜)
真中「あっああそうだね・・・ありがとう」
つかさ「うん」

二人「・・・」

真中母「あらぁ〜絆創膏必要ないみたいね♪」
真中父「ヒュ〜ヒュ〜♪若いっていいなあ〜」

真中「母さん、父さんまで・・・あっち行ってていいから!!」
父母「はいはい、お邪魔しました〜」
つかさ「・・・」


何の脈絡も無く、つかさ、唯、真中でカルタ取り。

唯 「犬も歩けば棒に当る」
つかさ「あ、あったっ!」
真中「みっけ」

そっと手が触れ合う二人

つかさ「・・・じゅ、淳平くんの方が早かったね」
真中「・・・あ、ああ、一枚もらうよ」

唯 「・・・次行くよ〜、笑うかどには福来る〜」
つかさ「今度こそ!」
真中「えいっ」

今度は手をぎゅっと掴んでしまう二人

つかさ・真中「・・・」

見詰め合ったまま時が動かない二人

唯 「・・・あ〜あ、私も恋人見つけようかなあ〜・・・うらやましい」

真中「ゆ、唯・・・お、お前にはまだ早い」
つかさ「・・・唯ちゃん」

真中母 「若いっていいわねえ、あなた」
真中父 「真冬なのに熱い熱い〜♪」

つかさ・真中「・・・」


何の脈絡も無く、真中の部屋に遊びに来ているつかさ。

つかさ「・・・あ・・んっ・・・ちょっと痛いかな・・・」
真中「ごめん、奥まで入れすぎたかな・・・慣れてないから力入れすぎたかも・・・」
つかさ「気にしないで続けて・・・あっそこ・・・気持ちいいよ・・・」
真中「気持ちいいなら同じ所こするの続けるよ・・・きれいだね・・・西野のここ」
つかさ「はん・・・はぁ〜気持ちいい〜・・・これ大好きなんだ〜・・・あ・・・」
真中「動かないで・・・奥までいくとヤバイし・・・よっ・・・上手くいかないなあ」

ドアの前で固まる母、少し開いてる隙間からつかさのソックスをはいた足が見える。
時折もじもじして、声にならない声が・・・
真中母「お茶持ってきたんだけど・・・これは・・・一応隣にはお父さんもいるのに・・・大胆だわ・・・」

つかさ「はい、交代!今度は淳平くんだよ〜、あたしの膝の上に乗ってね♪」
真中「おお、膝枕・・・失礼します〜」
つかさ「よく見えないからこっちに向けてね、わぁいっぱいたまってる・・・耳掻きてんこ盛りだよ〜」
真中「どれどれ・・・おおーすげえ、西野ありがとう〜自分じゃうまく出来なくてさあ」

真中母「ええええっ耳掻き〜!!」
廊下で盛大にずっこける母であった。


何の脈絡もなく唯と真中が仲良く料理を作る。

真中「・・・いってぇーっ包丁で指切っちゃった・・・」
唯 「・・・どれどれ・・・これくらいなんてことないわよ、田舎じゃあこれを使って・・・」
真中「・・・えっ?それって・・・」
唯 「そぉーれ〜」
真中「ぎゃあーっしみるーーーっ」
唯 「男なんだから、ガマンするの!うちのお母さんいつもこれで血を止めてるんだから!」
真中「唯のお母さんって・・・うううう・・・」
唯 「止まったでしょ、あーもう、泣かない泣かない」

指を押えてしゃがむ真中を尻目に呆れる唯。

いきなり傷口に塩を刷りこんだのだった。



おしまい。