I need you... 第三話:大好きなにおい - Joker 様
「おねがい淳平くん...このままにしておいて...そしてそのままこっちまで来て...」
俺はつかさの言われてとおり部屋の明かりを点けず、つかさの寝室へと向かった
「つかさ...開けるよ...」
「うん...」
ギィィ...
ドアの金具が擦れ合う音が部屋中に響いた
まだ薄らとしか見えないが、ベッドの上には確かにつかさがいた...
俺はゆっくりとベッドに近づいていった
ギシ...ギシ...ギシ...
歩くたびに床が鳴る
そして俺はつかさのかけている布団に手を伸ばした
ファサ...
そしてゆっくりとつかさの布団の中に潜り込んだ...
漂ってくる石鹸のにおい...
つかさの部屋のにおい...
そして何よりも大好きなつかさのにおい...
俺は隣にいるつかさの身体に手を回した
「あっ...」
つかさの身体が一瞬ピクンと動いた
想いが溢れ出してもうどうしようもない...
俺はつかさをさらに強く抱き寄せた
どんどんと強くなっていくつかさのにおい...
頭の中が真っ白になった...
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